日本のゲームメーカーで働くには、単に日本製ゲーム好きなだけじゃダメだ。
1UP:コジマプロダクションで働くことで気に入っていることは?
RP:極めて才能があり、控えめで、ゲームに身を捧げている人たちと一緒に働けること。彼らはすべてを犠牲にしているんだ。僕はどのスタジオにでも同じようだとは思わない。みんなひたむきで情熱をもっていて、とてもディテールにこだわるんだ。僕もライターだったから物凄く細かいところまで見てるけどね。ゲーム界でも同じだった。テクスチャを見て、敵とスネークが相互に作用する方法を見て、彼らのようにディテールにとてもこだわるチームに加わることは合っていたよ。
1UP:後悔はない?
RP:コジマプロダクションで働いて後悔だって?ほんのちょっとの後悔も無いよ。何か間違いがあったとしても解らないね。その違いもわからない。僕は、一部に"アメリカ人は傲慢だ"っていう人がいることを知っている。でも僕はこの仕事に就いて、より開発の深い部分に入っていくうちに、尊敬すべき同僚たちに誇りをもったということを言わなければなならない。僕は正しい道のりを歩んだと思うよ。
1UP:あなたと同じような役割でこの業界を目指している人にどんなことを言いたい?
RP:僕はよくこの手の質問をされる。日本語のクラスを取っている人とか日本のアニメが好きな人とか。そして彼らの多くがおそらく沢山のゲームもやっている。それはいい。でも人事担当者には単なるゲーム好きであること以上のものを訴えないといけないね。僕がコジマプロダクションに入ったとき、僕は日本語を話すことが出来た。そしてライターでもあり、ラジオの経験もあり、グローバルな企業で働いた経験もあった。アメリカ史や世界史に大きく関係のあるのが『MGS』だけど、僕はアメリカ史についてよく知っていたしね。
コジマはむしろ僕がテレビゲーム分野以外の部分に興味を持ってくれたんだよ。日本語を学んで日本のゲームばっかりやってるのもいいけど、自分を雇わせるだけの理由を沢山用意しとかないとダメだね。
それと僕がお勧めするのはファイナルカットでビデオ編集を学んでおくこと。HDにも慣れておいてね。1080iと1080Pの違いは何か・・・この業界はそういうのを解る人を求めてる。
1UP:明らかに、コジマは『メタルギア』の顔ですが、まだ語られていない逸材がいるのでは?
RP:そうだな。そのリストは永遠に長く続くよ。マジで。メインクレジットに載っている彼らのような人達がゲームのために身を粉にして働いたことは本当に拍手に値すると思う。とりわけ誰かの名前を挙げるのは難しいけどね。キミがほのめかしたように『メタルギア』はコジマだけの力では作れない。沢山の人々がこのゲームに関わっているからね
特に環境やゲームプレイ部分の人々・・これはまさにモンスタープロジェクトだったからね。皆が一生懸命にやらなければ成し遂げられなかったことだから。
あとは僕の隣の席で毎日働いているケン・イマイズミを推すよ。彼はとても仕事熱心で、彼の10年間のアメリカ生活の経験が開発チームに何か新しいものを吹き込んだんだ。
多くの日本のスタジオのプロデューサーは、この15年ほど、E3やGDC以外では海外に目もくれなかった。それは外国人嫌いなのかってほどにね。僕はケンこそが『MGS4』を作るにあたってファンが感謝すべき人物の一人だと思う。
1UP:『MGS4』にはどのくらいの人数が関わっているのですか?
RP:ピーク時には200人くらいかな。最近では100人程度になっているけど。
1UP:それは『MGS4』専属ですか?それとも他のプロジェクトも掛け持ちで?
RP:『MGS4』専属でだよ。実際のところ、数人だけは『MGO』にも関わっているけどね。僕らのスタジオには何人かのプロデューサーがいて、彼らの直属のチームが『MGS4』のために集まっている。彼らにはこのプロジェクトが終わるまで、彼ら自身のプロジェクトを根気強く待ってもらっているよ。
1UP:すべての『メタルギア』シリーズにはメッセージ性がありました。『MGS4』のメッセージとは?
RP:『MGS1』、『MGS2』そして『MGS3』について要約すると、クサい言い方になってしまわないように言うのは難しいかな。それらはのメッセージは割と明るいメッセージだったね。思うに『MGS4』も同じようにに明るくて同じような趣旨のメッセージだよ。生命への
賛美だね。
ネタバレ質疑中略
1UP:ファミツウ誌ではコジマは既に『MGS5』について考えていると報じられています。
RP:(笑)イエー。彼は『MGS5』について既に考えていると言ってるよ。僕らも彼が何を考えているか知りたいね。たぶんこう言った方が良かったんじゃないかな。「僕は『MGS5』について既に考え始めている。でも『MGS4』がソリッド・スネーク物語の最終章だ。」ってね。『MGS4』が『メタルギア』シリーズの最終作だってのは誤解で、それはソリッド・スネーク物語の最終章だって意味だからね。それが全てさ。ビッグボスが関係する限り、そこにはまだ多くの物語があるわけだよ。
何も看板に「このステージはマウンテンデューの提供です」なんて書いてあるわけじゃない
1UP:多くの人々はiPodの登場に驚きました。
RP:それはコジマの考えから生まれたものだよ。彼はiPodをゲームに登場させたかった。彼が音楽部分を強化したかったから、かは解らないけど、彼はただゲームに登場させれば楽しいはずだと考えた。Appleがアイデアをクールだと思ってくれたのはラッキーだったね。正直に言うと、彼らがメニューを操作するのにiPodの操作をゲーム内で再現させてくれたのは驚きだったけどね。アナログスティックをiPodのボタンに見立てて回せばゲーム内で操作できる。クールだろ?
1UP:あなたはあまりにも沢山の商品がゲームに登場しすぎだと思いませんか?
RP:いいや。プレーし終われば、それらの製品が『メタルギア』にマッチしていることに同意してもらえると思う。それらの製品の登場は向こうからではなく、僕らの方からアプローチしたんだ。何も中東のステージの看板に「このステージはマウンテンデューの提供によりお届けします」なんて書いてあるわけじゃないからね。
1UP:『MGS4』のレビューに制約を与えたことは、あなたの指示によるものですか?
RP:Kotakuにも言ったけど、僕は何人かのレビュアーを敬意を払っている。僕はライター出身だし、できるだけ彼らには自由に書いてほしいと思っているよ。僕はその制約によってハッピーな結論に達することができて嬉しいよ。制約の90%はネタバレに関する部分だからね。そこが一番のプライオリティだ。その制約も今はもう無い。僕らは前に進んでいるし、君らも『MGS4』のレビューに懸命に取り組んでくれればと思う。ライターはメーカーとある程度、距離を保つのが仕事だと思うから。
1UP:『MGO』のベータには何が起こったのですか?準備ができていなかった?
RP:僕らは準備万端だったけど、機能の欠如や接続の問題で僕らは批判された。そしてそれは素晴らしい学習体験でもあった訳だ。それがベータたるものさ。ベータ版について動揺したり文句を言ってくる人も確かにいる。でもそれは素晴らしいことだよ。実際にゲームの発売が近づいている今は挑戦の時だ。すべては6/12のためにね。ということで僕らのチームは6/12の発売のために、今もって仕事中ってわけさ。
1UP:何故、ソニーのサーバーを使用しないのですか?
RP:それは基本的に会社の戦略で『MGO』に限らないんだけどね。会社はこれから発売される予定の他オンライン対応ソフトでも同様にコナミIDを採用することを望んでいる。僕らはコナミ傘下だ。だから僕らもそれに同意したってわけだ。
1UP:『メタルギアオンライン』のためのダウンロードコンテンツはいつ頃になりそうですか?
RP:いつ頃、発表できるかわからないな。でも僕らはたった今もそれに取り組んでいるところだよ。僕らは新しいマップ、スキル、そしてルールのバグチェックをしてるところだ。大部分はかなり進んでいる。みんなにその画面を見せられるにはそれほど長くかからないんじゃないかな。スタート時点から『MGO』を楽しんでいる人達が、今のマップに飽きてしまう前には提供できるだろうね。
1UP:それであなたは次の予定は?
RP:友達からゲームについてどう思うのか聞くのが待ちきれないよ。特に父親がプレイするところを見たいんだ。彼は多分、ゲームの最初のトラックから出てくることもできないかもね。もしくは出てこようとしないが。カメラを動かす必要はないだろうね。
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