『マザー3』をアメリカに!Starmen.net主催者インタビュー(1)の続き
Starmen.net主催のリード・ヤングさんによれば、アメリカで『Mother3』が発売されるには、まだま様々な障害を乗り越える必要があり、それも全てWiiのバーチャルコンソールでもうすぐ配信される予定の『EarthBound(Mother2)』の売れ行きにかかっているようです。また一方で進行中のファンによる『Mother3』の翻訳プロジェクトについても語ってくれました。
では『Mother3』がアメリカで発売される条件を三つ挙げるとすれば?どちらにせよすぐには無理でしょうか?
正直なところ、バーチャルコンソールで配信される『EarthBound』がよっぽど売れない限りは『Mother3』がアメリカで発売される可能性はごく僅かであると思っています。僕らは『Mother3』が発売される気配を伺っていましたが、あまりシリアスに考えられてないようでした。ニンテンドーにはかなりの時間とお金を使わせてもらったのですが・・・。例えば『マジカルバケーション』とか(笑)ニンテンドーはいつでも手の内を明かそうとしません。だから僕らの間違いであってほしいんです。
そして先ほどの質問ですが
1つめ。バーチャルコンソールまたはWii Wareでの配信。簡単に流通できてお金もかからない。も広告や在庫のリスクも少ない。、『Mother3』はニンテンドーにとってもダウンロード配信に最適なゲームでしょう。
2つめ。「マザー包囲網」作戦の成功。『Mother』シリーズをみんなに知らしめて、再度チャンスを与えるきっかけになればと思います。
3つめ。バーチャルコンソ-ルで配信される『EarthBound』が沢山売れるコト。そうすればニンテンドーも『Mother3』のローカライズを検討するでしょう。
これまでニンテンドーとはどの程度コンタクトをとっているのでしょうか?日本、アメリカを含めて。
僕らはほとんど日本本社とはコンタクトをとっていません。しかし僕らは『Mother3』の開発を請け負ったブラウニーブラウンの元開発者とはコンタクトを取っています。アメリカのニンテンドー関係者とはごく僅かながら交流があります。ニンテンドーパワー誌の記事にも記載されているとおり、毎年僕らが開いてる会合の一環としてニンテンドーを訪れる機会に恵まれました。
長年の間で彼らとコンタクトが取れたのは6~7回でしょうか。そのうち何人かは友人と呼べる間柄です。特に昨年に教えてもらった情報はとても有益でした。彼らが話してくれたうちの大部分は、ちょっと公にはできないものばかりですが、僕らが受けとった良い知らせと悪い知らせを比べると微妙な情勢ってところでしょうか。
ニンテンドーはバーチャルコンソールで『EarthBound』をいつ頃配信するでしょうか?
もうすぐだと思います。実際僕らはそこに合わせて「マザー包囲網』」作戦を計画していました。僕らはE3後にも配信されると思っていましたが、バーチャルコンソールの『メトロイド』月間が始まってしまいましたからね。ちょっと肩透かしを食らいました。でも一旦『メトロイド』月間が始まってしまえば、あと数週間程度で配信されるんじゃないでしょうか。
そして何が起こるのでしょう?『Mother』をアメリカで発売させるためのStarmen.netコミュニティの次のステップは?
『EarthBound』がバーチャルコンソールでリリースされれば、僕らのコミュニティのみんなで大宣伝するつもりです。僕らには『EarthBound』を後押しするアイデアや企画があります。しかし僕自身は「マザー包囲網」作戦でちょっと手一杯なところがあります。そして正直なところこの作戦を僕らはマーケティングプロジェクトとみなしています。
作戦の究極のゴールはみんなにバーチャルコンソールで『EarthBound』をダウンロードしてもらうこと。『EarthBound』が驚異的な数でダウンロードされるならば、ニンテンドーも『Mother3』を無視し続けることはできないでしょう。
勿論、僕らは過去に何度も30000名以上の署名を集めた嘆願書を送ったりもしましたが、その都度ニンテンドーには期待を裏切られました。悪意があってそんなことを言うのではありません。それはタダ残念な事実ってことです。『EarthBound』が期待はずれに終わった時、彼らはやけどを負いました。だから彼らも慎重にならざるを得ないんです。
でもまぁそれは12年も前のことですからね。カモン、レジー!ビビってないでユーも飛び込んじゃないなヨ!
それら全て失敗に終わった時のために、ファンによる翻訳プロジェクトの出番であると。
ええ。もしファン翻訳のことをご存知ないのであれば、僕らの「もう俺らでやっちゃおうぜ」コーナーで内容を確認でkます。それ以来僕らはチームを組み (Tomato, Demi, Gideon Zhi)は別でも翻訳をすすめていたチームと合同で取り組むことにしました。現在はチームをあわせてどんどん翻訳を進めているところです。翻訳の進捗状況がわかる開発ブログも立ち上げました。
ただ僕がニンテンドーからは無許可のファン翻訳の進行役を務める間、何人かの方からはオフィシャルな発売を求める「マザー包囲網」作戦に真剣に取り組んでいるの?という疑問を持たれたようです。しかし僕らのゴールは、できるだけオフィシャルなゲームをファンの手に届けることです。「もう俺らでやっちゃおうぜ」には、僕らがこの方針をとっている理由について詳細な説明が記載されていますが、僕らはニンテンドーから『Mother3』が発売される動きがちょっとでもあるのならば(どんなことでも!)チームは翻訳プロジェクトをすぐにでも中止する用意があると、あらためて言っておきたいと思います。
僕らは無許可の翻訳を公開しようとは思っていません。また翻訳チームは誰も報酬を受け取っていません。ニンテンドーがやらないのでファンのためにやっているだけです。できるだけ合法的に、とする僕らの約束のため、会社を作るかわかりませんが、ゲームの販売権利を得る可能性も探っています。
このようなプロジェクトは、一晩で結果が出るようなものではありません。翻訳チームはいつまで動くのでしょうか?いつごろまでには完成しそうでしょうか?
翻訳プロジェクトの目標としては11月中旬を目指しています。僕らが11月を狙っているのは、12月頃に出るWii版『スマブラ』に話題が集中してしまうのを恐れているからです。僕らは『スマブラ』が出る数週間前には翻訳パッチをリリースして、何とかWi版i『スマブラ』をプレイする何週か前に『Mother3』を遊んでもらって、みんなに「おい!英語圏のやろうども!こんなゲーム知らないだろ?」って。
翻訳チームの間で話にのぼる最大の問題は、ROMハッキングです。僕はそれを正当なリバースエンジニアリングのようなものと考えるようにしていますが、それを簡単に説明する言い方が思い当たりません。彼らがしていることも非常にややこしいことなので。実際、翻訳チームはbyuuという名の超優秀なハッカーに協力を求めて、膨大な量のROM解析を手伝ってもらっています。一人や二人でやるには、あまりにも膨大な量なので時間も当然かかります。
Starmen.netは、シゲサト・イトイ(『Mother』シリーズの作者)の他の仕事も追っているのですか?
確かに『EarthBound』コミュニティは、イトイ個人に対しても大変な尊敬の念を持っています。実際、僕らは「マザー包囲網」作戦の一つとして「ありがとうイトイ」コーナーを設けています。時々、掲示板には彼が関係した本やインタビューの話題が上りますし、翻訳チームのTomatoは、彼が関係した多くのインタビュー、小説、テレビ番組やなんかを翻訳してまとめてくれています。
イトイは日本では有名でとても尊敬されたコピーライターで、彼は『アイアンシェフ(料理の鉄人)』のようなテレビにも出演するテレビ界の有名人でもあります。ある時、妻と『アイアンシェフ』を見ていると、ゲストとして出演していたイトイがシェフにこんな賛辞の言葉を送りました。「この豆たちは、とても幸せでしょうねぇ」。それはまさに『Mother』チックなコメントらしくて、聞いていて嬉しくなりましたよ。
ゲームに関して言えば、彼は本当にバス釣りが好きで、バス釣りのゲームまで作ってしまいました。正直に言うと、僕は実際の「釣り」は退屈で嫌いなので、そのゲームはプレイしたことがありません。でも僕がイトイの年齢になった時には釣りが好きになっているかもしれませんね。「うわぁ!これはまさにドキドキものだぜ!」ってね。まぁわかりませんけど。
『マザー・アンソロジー』とStarmen.netコミュニティについての質問にお時間を頂きありがとうございます。最後に、『Mother』ファンに知っていてほしい事は何かありますか?
とにかく現時点で最も重要なことはバーチャルコンソールで『EarthBound』がダウンロード配信されることが確実であるということです。そしてその『EarthBound』をダウンロードするということは『Mother3』発売を求める声と同じ意味を持つということです。そしてあなたのお気に入りの掲示板でも話題にしまくるなり、まぶたに『Mother3』のタトゥーを入れるなりして、とにかく『Mother』を宣伝してください!一緒に!
http://www.dsfanboy.com/2007/08/29/ds-fanboy-interviews-starmen-nets-reid-young-part-two/