『エターナルダークネス』や『メタルギアTS』シリーズの開発で知られるカナダの開発会社シリコンナイツが、「不十分なアンリアルエンジン3(以下UE3)の提供によって引き起こされた重大な損害」を理由に、同エンジンの提供元であるEPICを訴えました。
訴状やリリースによると、シリコンナイツはEPICより$75,000でUE3のライセンス契約を購入したものの、当初説明されたパフォーマンスとは異なるバージョンのものを提供されたうえ(『Gears of War』で使われたものより低レベルなもの)、その技術サポートも不十分で納期にも間に合わず、当初、同エンジンを使用して作るはずだったソフト『Too Human』を、自社製エンジンで作りなおすハメとなり結果として「かなりの損失」が発生したとのことです。
シリコンナイツ社長デリス・ダイアックによれば、「EPICはUE3の外部ライセンスで得たお金と、外部サポートをおろそかにすることで『Gears of War』(同エンジンを使用)を作ることが出来た。」と非難しており、同様にUE3のライセンスを受けている他社に訴訟への協調を呼びかけています。
尚、同エンジンで作られ、詳細な理由は不明ながら発売延期となった経緯のあるソフトとしては『Stranglehold』、『BioShock』、『Lost Odyssey』、『Mass Effect』、『Rainbow Six:Vegas』、『Turok』、『Frame City Killer』、『Fatal Inertia』、『Brothers in Arms: Hell's Highway』などがあります。
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