10/20、北米において、ニンテンドー、そして伝説的なゲームデザイナーであるシゲル・ミヤモトの最新作である『Wii Music』が発売されましたが、NPDのデータによれば、10月度で約8万本の売り上げと事前の期待とは裏腹に寂しいスタートになりました。
これはミヤモトが手がけ、初月で70万本近くを売り上げた『Wii Fit』に大きく劣る数字です。また2週前に発売された音楽ゲーム『ギターヒーロー:ワールドツアー』の約18万本にも敗れています。しかしニンテンドーの広報部門の責任者であるキャミー・ダナウェイは特に慌てた様子はないようです。
「私たちは『Wii Music』がエバーグリーンなタイトルになると予測しています。それはかつて『脳トレ』が静かなスタートから初めて、約250万本を売り上げたのと同じように。確かに『Wii Fit』は『Wii Music』よりも華々しいスタートを切りましたが、人々は『Wii Music』を理解し始めていると思います。」
『Wii Music』はデザイナーのシゲル・ミヤモト自身でも
「ゲームとは違う」と認めるとおり、従来の音楽ゲームとは異なる評価軸を必要とするタイトルなようです。実際、ゲーマー向けのサイトの各レビューでは、
そのゲーム性の乏しさを指摘された辛口評価が目立ちます。
そこでニンテンドーは『Wii Music』をより個人に向けてプロモートするため、地道なマーケティングプランを用意しているようです。キャミー・ダナウェイは、その主な取り組みとして、地域のミュージシャルによる『Wii Music』実演会を積極的に行ったり、また全米で10万人以上の教育者が携わる音楽教育組織と連携を取り、学校などの教育機関で『Wii Music』が音楽教育に採用されるように取り組んでいると話しました。
http://multiplayerblog.mtv.com/2008/11/14/wii-music-sales-one-tenth-of-wii-fit/