長らく守り続けたトップの座を明け渡してしまったEAが、Take-Twoの買収という、なりふり構わぬ作戦に打って出ました。
EAのプレスリリースによれば、EAは大手パブリッシャーTake-Twoに対し、総額2000億円以上に及ぶ買収案を提示しました。このEAの買収案に対してTake-Twoの役員会は即座に拒否の意向を示したものの、EAのCEOであるジョン・リッチティエッロはTake-Twoのチェアマンに宛てた公開書簡を発表、1株26ドルの買収案に応じるよう圧力をかけています。
この強硬とも言えるEAの動きの背景には、2007年、ついにパブリッシャー売り上げNo.1の座を奪ったActivisionの存在があると見られ、Activisionは、『Call of Duty』や『Guitar Hero』などの人気シリーズを自社で抱え、さらに『WOW』などの人気PCゲームを抱えるBlizzardを傘下に持つVivendiとも合併し磐石の体制を築きつつあります。
これに焦ったEAが、今回、傘下に『GTA4』のRockStarや『BioShock』の2K等の人気スタジオを抱えるTake-Twoに目をつけ、業界トップの座を何が何でも守り抜く、という作戦に打って出たようです。
http://www.joystiq.com/2008/02/24/ea-proposes-acquisition-of-take-two-for-2-billion/