昨年、ついにマイクロソフトが
公式にその欠陥を認め、総額1300億円と言われる特別な保証プログラムを用意することになったXbox360の「死の赤リング」問題ですが、8Bit Joystick.comに、Xbox360のプロジェクトに携わっているとされる内部関係者の匿名インタビューが掲載されています。
尚、この情報の信憑性については何も具体的な証拠が提示されていない為、鵜呑みにはできませんが、同サイトは以前にも、内部関係者からの情報として『Halo』を開発したバンジーがマイクロソフトから独立することをいち早く
すっぱ抜いており、MS内部に通じている可能性は十分あるようです。
今回、MS内部の関係者とされる人物が8Bit Joystick.comに語ったところによると、実際のXbox360の故障率は、「30%前後」で、比較的状態の良い本体でも2年、運が悪ければ、購入から数時間後には赤リングが発生する恐れがあるとのことです。
その主な原因としては、GPUの発する熱により、はんだの接合部に負荷がかかることで問題が引き起こされ、GPUへの負荷が高いゲームでは問題が発生しやすいとも言います。また、この問題を避けるべく本体の寿命を延ばすには、出来るだけ排熱に気を使うしかないようです。(湿気を避け、本体縦置きがいいとのこと)
また、このような大きな欠陥が存在する背景については、「上層部に製造技術や品質管理の経験が乏しく体制が整っていなかったこと」、「ヒートシンクをはじめ粗悪な部品が使われていたこと」、「ソニーのPS3の発売時期を意識するあまりに、テストに十分な期間を置けずなかったこと」等を挙げています。
尚、最新モデルに採用されているFalcon基盤では多少問題が改善されたのか、現在のところ10%前後にまではその故障率が抑えられているようですが、新基盤はまだ発売から間もないことから、どの程度改善されているかは未知数なところがありそうです。
初期のモデルに採用されているXenon基盤のユーザーが、何度修理を繰り返しても、新しい基盤に交換してもらえることは無いのか?という問いには、旧基盤の在庫が一切無くなるまでは新基盤への交換は無いだろうと語り、それどころか、新しいFalcon基盤のユーザーが本体を修理に出すと、在庫部品のXenon基盤に入れ替わって返ってくる可能性すらあると言います。
尚、ピーター・ムーアをはじめ、360プロジェクトの上層部の主要な人材が、プロジェクトから数多く離脱していることに対しては赤リング問題と関係があるか判らない、としながらも、上層部の間で何かしらの対立があったことを匂わせています。
その他、同人物は、2003年時点で、ファミリー層を対象とし直感的なモーションコントロールを採用するという、現在のWiiにウリ二つのコンセプトを提案をしたことがあったそうですが、当時の上層部からは完全に無視されてしまったとのことです。
http://www.8bitjoystick.com/archives/jake_inside_source_reveal_the_truth_about_xbox_360_red_ring_of_death_failures.php