フランスのパリに拠点を置き、今や世界最大のパブリッシャーの一つとして好調を続けるUBIsoftのCEOイーブス・ギルモットは、ニューヨークで開かれた投資家向け説明会において、各ハードにおける同社の戦略についてのスピーチを行い、現在、特に力を入れているWiiについては、
「来年には"ニンテンドー品質"のソフトを発売できる」と、Wii向け体制の充実をアピールしました。
UBIsoftといえば、Wiiに懐疑的であった他サードを尻目に、ロンチ当初より『レイマン』や『レッドスティール』を投入、それぞれ世界累計で100万本を突破するなど、Wiiへの対応が最も早かった大手サードの一つとして知られていますが、同説明会においても、
「ニンテンドーの戦略は功を奏し、ニンテンドーとサードパーティに多大な利益をもたらしました。我々はもっと多くの製品をニンテンドー機に投入して、より多くの人々を市場に呼び込みたいと思います。」とあらためてWiiを賞賛しました。
尚、同氏によれば、現在UBIでは400~500人のスタッフをWii向け開発に当てており、
「来年には"ニンテンドー品質"のソフトを発売できる」とWii向け体制の充実をアピールしました。
また同氏はニンテンドーDSについても同社の利益に大いに貢献したと賞賛。同社のCFOであるアラン・マルチネスは、PS3や360では130万本売って上げられる収益を、DSであれば10万本で済むと付け加えました。
好調を続けるXbox360についてはLive機能が成功の一因とし、PS3については、先日発表された値下げを歓迎、ブルーレイの大容量によって
「より映画的なゲームを作れる」としました。
さらに同社は今年末商戦の目玉ソフトとして、PS3と360で『アサシンクリード』の発売を予定していますが、
「両ハードで我々がしなければいけないことが近づいてきている」と両ハードの開発環境の水準が揃ってきたことをこう表現。さらにそのコストについても、
「どちらのハードで先に出しても、さらに発生するコストは10%以下」と同社のマルチ展開体制が整いつつあることをアピールしました。
http://www.next-gen.biz/index.php?option=com_content&task=view&id=7839&Itemid=2