毎月、各次世代ゲーム機の独占供給タイトル数を集計して発表しているGamingTargetが、E3での新発表されたタイトルを含む、7月度の最新の調査結果を発表しました。
その調査結果によると、Wiiは前月より大幅増加の+37本で全113本の独占供給タイトルを擁することとなり、これまで独占供給タイトルの数でトップに立っていたXbox360を一気に逆転しました。
独占供給タイトルの数 2007年7月 E3後
Wii: 全113本 6月調査時より +37本 (発売済み:23本 予定:90本)
360: 全 96本 6月調査時より + 5本 (発売済み:47本 予定:49本)
PS3: 全 47本 6月調査時より + 3本 (発売済み: 8本 予定:39本)
GameingTargetの分析によると、Wiiは好調な売上げや他2機種との性能差を逆手に取る形で、カジュアルゲーマー向けのソフトを中心に、大幅に独占供給ソフトの数を増やしました。現在の米市場は豊富なソフトを擁するXbox360がリードするものの、いずれWiiがその規模を追い抜くと見ており、そのシェア拡大によってハードコア向けソフトもWiiに集まらざるを得なくなると見ているようです。一方、PS3はファーストパーティが孤軍奮闘する形となり、かつてのGamecubeのように、特定のファンを対象としたファースト専用ハードの色合いが強くなったと論じています。
また今回のE3で目立ったのが、マルチで発売されているソフトの「一時的な独占供給」です。例えば『アンリアルトーナメント3』ではPS3が先行発売となり、逆に『フェイタルイナーシャ』などは360が先行発売となります。(元記事ではtimed exclusivesとして別途集計しています)
主な新規独占タイトル
Wii:『Da Blob』、『Jenga』、『ハーベストムーン(牧場物語、米では未発売)』など
360:『ビューティフル塊魂』、『Scene It?』、『DDR Universe2』など
PS3:『タイムクライシス4』、『Heavy Rain』、『Infamous』
カウントのルール
1.据え置き家庭用ゲーム機との比較(携帯機とのマルチはOK)
2.ダウンロード販売のゲームはカウントしない
3.GCやPS2など旧世代機とのマルチはカウントしない
4.開発・発売をメーカーより公式に発表されているゲームのみカウント
5.北米で発売、あるいは発売予定のゲームのみカウント
・PCゲームとのマルチは*印で表記
・緑色のタイトルはMetacrtic.com(各サイトのレビューを集計するサイト)で75点以上を獲得した、あるいは前作で75点以上を獲得している優良タイトル。但し同シリーズでも、番外編タイトルとして判断されるタイトル(『Halo Wars』など)は発売前の緑認定はしない。
http://www.gamingtarget.com/article.php?artid=7252
前回6月の調査についての記事はこちら
http://nextgame.exblog.jp/5607915