マイクロソフトのゲーム部門の責任者であるピーター・ムーアがその職を退任し、大手パブリッシャーであるエレクトロニック・アーツ(EA)に電撃移籍することが発表されました。ムーアに代わって、マイクロソフトのゲーム部門の新しい責任者に就任するのは、前EA社長のドン・マトリックです。
マイクロソフトの公式リリースでは、これまでのXbox事業へのムーアの貢献に賛辞を送ったうえで、「ムーアは一身上の都合により家族とベイエリアに居を構えることにし、ゲーム産業において別の機会を確保した。」と説明。この"機会"とはEAへの転籍を意味します。
このニュースを報じたKotakuによれば、ピーター・ムーアは9月よりEAの最大の稼ぎ頭であるスポーツゲーム部門「EA Sports」の社長に就任するとの事です。
尚、今回の電撃退任の背景に、360のここ数ヶ月の目標不達成や、先の赤リング保証問題が絡んでいるのでは、という向きもありますが、MSのロビー・バッハによれば、今回の決定はあくまでも彼の家族の問題であり、
その他の問題は関係は無いと否定しています。
http://kotaku.com/gaming/confirmed/peter-moore-resigns-mattrick-steps-in-279437.php
http://kotaku.com/gaming/top/ea-confirms-moores-new-job-279453.php
個人的には、次世代ゲーム機同士の煽りあいプロレスを盛り上げる事に貢献した彼の退任は、クタラギさんの退任と並んで非常に残念な出来事だと思います。ヒライ、イワタ、マトリックと当たり障りの無さそうな3者がそれぞれトップになることによって、血で血を洗う次世代機戦争がつまらないモノになってしまうのが心配です。