ニンテンドーは、来週始まるE3を直前にして「『メトロイド』はオンライン対戦無し」、「『スマブラ』のプレイヤブル出展無し」などのネガティブなニュースをいくつか公表しました。
この動きに対し、NewsWeek誌のゲームライターN'Gai Croalは自身のブログにおいて、「ニンテンドーはE3に先んじてネガティブな情報を自ら出してしまうことによって、E3開幕時のメディア報道ラッシュによるマイナスイメージの広がりを最小限に抑えてしまう」、というメディア戦略をとっているのではないかと分析しています。
例として挙げられているのは昨年度のE3前のWiiの名称発表です。
ニンテンドーは昨年のE3直前に「Wii」の正式名称を発表。(それまでは「レボリューション」と呼ばれていた。)多くのアメリカ人にとっては奇妙に聞こえる「Wii」の響きに、ニンテンドーファンからも失望の声が高まりましたが、いざE3が開幕された頃には「Wii」の響きの奇妙さも薄らぎ、リモコン操作による新しい体験にメディアの焦点を当てさせることに成功しました。
一方、対照的だったのがPS3で、周囲の予想を上回る価格が世界中のメディアが集中するE3内で発表された為、価格設定のネガティブなニュースばかりに焦点が当たってしまうという結果となりました。
http://blog.newsweek.com/blogs/levelup/archive/2007/07/05/how-the-pros-deal-with-a-wii-bit-of-bad-news.aspx