SCEのゲーム制作部門の責任者であるフィル・ハリソンのインタビュー
◆PS3の値下げについて
GameDailyBiz:PS3に600ドルも払いたくないという市場や顧客のプレッシャーを現実感をもって感じることはありませんか?またそのようなプレッシャーが今年中のPS3の値下げを後押しすることは?
フィル・ハリソン:全くもってそのようなプレッシャーは感じませんね。私の実感では、市場を活性化できるソフトが多く出てくるだろうし、皆さんもそのようなソフトを欲しがっている。我々の計画に対して何の不安も無いですよ。
◆振動機能について
GDB:私を含め、多くのゲーマーはモーションセンサー機能を楽しむ一方で振動機能は失われてしまいました。ゲーマーが振動機能を望む声が高まれば今後、振動機能が再度搭載されることはあるのでしょうか。
PH:PS3の標準コントローラに振動機能を採用する予定はありません。僕は振動機能よりも、SixAxisこそが将来のイノベーションの為に開発者により多くの機会を与えると思っています。
今となっては振動機能は旧世代の機能であって、次世代ゲームに求められるのはモーションセンサー機能の搭載じゃないでしょうか。まぁ我々以外のサードパーティからは振動機能を含む、ステアリングホイールのようなコントローラが発売されるかもしれませんが。
◆ブルーレイについて
GDB:ブルーレイについてのマイナスポイントを挙げると、ブルーレイの大きなコストがPS3の高価格に反映されてしまったり、またブルーレイ部品の供給不足からヨーロッパでのPS3の発売延期を招いてしまったという事実があります。さらにディスク読み込みの遅さという欠点も挙げられています。あなたはブルーレイを採用したソニーの決定に満足していますか?
PH:それはソニー本社の決定ではありません。SCEの決定によるものです。
我々はゲームデザインの観点から、ゲームにも多様性や精細さ、クオリティをゲームにもたらすには9G以上のデータを収録する必要があると思いブルーレイが必要であると判断するに至りました。現在、、抜群の次世代ムービーフォーマットをPS3に採用出来たという事実は
単なるゲームのおまけ以上のものがあり、それは余分なコストとはいえません。
GDB:後悔はしていない?
PH:ええ全く。2006年末に始まる今後10年にも及ぶPS3規格に採用されるものでしょうから。
これは我々の下したもっとも賢明な決定であったと信じています。